近年、工場、発電所、倉庫の天井など、GPSが使えない屋内環境でのインフラ点検にドローンの利用が広まっています。 しかし、飛行時間の短さ, 位置安定性, 点検精度など、多くの課題が残っています。

これらの課題を解決するために、磁気吸着や壁面走行を用いたロボットが研究されてきました。 本研究のドローンは、飛行, 磁気吸着, 壁面走行を一体化したコンパクトなシステムで、安定した長時間の点検を実現します。

本研究では、制御可能な磁気吸着機能と壁面走行機構を備えたドローンを開発しています。 これにより、エネルギー効率が高く、長時間の屋内点検が可能になります。 オペレーターが指定した位置にドローンが吸着し、ホバリングを続けることなく安定した点検作業を行うことができます。

a) ドローンが安定し、吸着ターゲットを検出している様子

a) ドローンが安定し、吸着ターゲットを検出している様子

b) ターゲットに吸着し、プロペラを停止した状態

b) ターゲットに吸着し、プロペラを停止した状態

c) 離脱して離陸する様子

c) 離脱して離陸する様子

d) 開始位置へ戻る様子

d) 開始位置へ戻る様子