農林水産省の調査によると、令和3年度における鳥獣被害の総額は155億円に達しており、そのうちイノシシ、シカ、サルによる被害が全体の約7割を占めている。 これらの被害を抑制するために、近年では自動捕獲装置の開発が進められているが、既存装置の多くは大規模かつ高価であり、一般の農家に普及していないのが現状である。
そこで本研究では、従来から農家で広く使用されているワイヤー式箱わなの自動化を行い、小型で安価なイノシシ自動捕獲装置の開発を行っている。
また、物体検出AIとしてYOLOアルゴリズムを採用し、リアルタイムでのイノシシ検出を可能にし実際に現地に設置を行い猪の捕獲に成功した。

イノシシの自動捕獲の様子
イノシシの自動捕獲の様子